株式会社東海グローバルグリーニングの新規植物活性剤は、アフリカ・セネガルで行われているODA緑化事業に利用されています。

セネガルは、西アフリカの沿岸に位置する国です。この国の北半分は、サヘル地帯と呼ばれる地域に当たります。サヘル地帯とは、サハラ砂漠の南縁部・深刻な砂漠化に瀕している地域のことです。

セネガルも例外ではなく、刻一刻と進む砂漠化の脅威に曝されています。しかし、南に向かうにつれてだんだんと湿潤になり、豊かな森林地帯も持つこの国の砂漠は、サハラ砂漠と比べると植物の成長に必要な水分を得やすい環境にあります。水分吸収にとって重要な根の発生量の多い良質な苗木を用いれば、高い活着率を望む事ができるのです。セネガルの砂漠は、植林によって緑豊かな大地に回復させる事が可能なのです。
また、セネガル川のデルタ地帯には、豊かなマングローブ林が広がっています。このマングローブ林も過剰伐採などによる減少が危ぶまれており、植林などの保全活動が進められています。

当社の新規植物活性剤が利用されるODA緑化事業で植林されている樹種は、「モクマオウ」と「ユーカリ」です。そのうちの「モクマオウ」は、砂地を好み、乾地に適した樹種であると言われており、現地の生態系との親和性も高いものです。
現地で2003年5月から11月にかけて行われた新規植物活性剤を用いた発根試験(写真1)では、新規植物活性剤処理区の「モクマオウ」は、無処理区と比較すると発根とそれに伴う地上部の生長が顕著に促進されています(写真2)。また、新規植物活性剤を処理した「モクマオウ」は、無処理区と比較すると植林後の生長も格段に良くなっており、当社の新規植物活性剤の実用性が明らかにされた例の一つとなっています(写真3&4)。

写真1:新規植物活性剤の散布処理 写真2:植林用苗木の比較
    左:新規植物活性剤処理区 右:対照区
写真3:処理苗の植林風景 写真4:植林地での生育状態の比較
    左:対照区 右:新規植物活性剤処理区

この試験結果を踏まえ、2004年6月から本格的に着手される砂漠の緑化事業への当社の新規植物活性剤の正式な使用が決定されました。新規植物活性剤は、当地に植林される39万本の苗の調製に使用されます。

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